前回は、受け身な「うけみん」の特徴と具体例を挙げることで、受け身な人生の生きづらさに迫ってみました。
なんでも受け身なひとを、うけみんと呼んでいます。
それに対して、主体的に生きる人をシュタインと呼んでいます。
受け身に生きているうけみんから見ると、主体的に生きるシュタインは、とても自由気ままに振る舞っているように見えます。
そんなシュタインに対し、うけみんは嫉妬心を感じながらも、いつしか憧れの気持ちを抱くようになります。
シュタインのどこがそんなに魅力的に映るのか。実際にわたしが出会ったメンターを例に挙げ、シュタインの特徴をみていきたいと思います。
メンターという言葉は、「見習いたいところのある人。じぶんの成長につながった人」という広い意味で使用しています。
【シュタインの特徴①】自分にしかできない仕事を楽しんでいる
周りからの期待役割に応えて疲弊しているうけみんに比べると、シュタインは、既存の枠に囚われず、じぶんらしく働いています。
ライスワークとしての本業以外に、じぶんの生きがいとして楽しむライフワークを持ち、やりがいと生きがいを感じています。
また、副業や複業、フリーランスなど、自由な働きかたを選んでいるのも特徴です。会社員以外の選択肢を持つことで、精神的自由を得ています。
例えば、精神科医の伊豆はるかさんは、医者業の傍ら、オンライン・コミュニティを主宰しています。「やりたいことを全部やって人生を楽しみ尽くす」というテーマで、家庭も仕事も趣味も諦めない、自分だけの生き方を提唱しています。
【シュタインの特徴②】ファッションを楽しんでいる
外見は一番外側の中身と考えます。じぶんをより魅力的にみえるように努力することは、コミュニケーション面においても大きな価値があると考えます。
好きなファッションにかかわることを仕事にしたり、個人的にスタイリストをつけたりして、美容やファッションを楽しむことに時間とお金をかけています。
- 生活の質を上げる一つとして楽しんでいる
- じぶんに似合う色や型を知っている
- じぶんが好きだと思う服、着たいと思う服を身につけている
- 流行に踊らされず、取り入れたいときのみ取り入れている
【シュタインの特徴③】行きたいところに行き、会いたい人に会いに行っている
ご近所だから、子どもの学校が同じだからという環境要因で決めるのではなく、じぶんがつきあいたい人をじぶんで決めています。
会いたいと思ったら、熱の冷めやらぬうちに会いにいきます。そのためにかかる交通費や時間の問題は、なんとか解決します。もしくは先行投資として考えます。
- 会いたいと思う人がいたら、例え遠方でも会いにいく
- ネット上のつながりが始まりでも、オフ会など積極的に参加する
- 人に会うことで、エネルギーを交換している
【シュタインの特徴④】家庭や職場以外に、じぶんらしくいられる居場所を持っている
趣味やスポーツなど、やりたいことをすべて諦めず、全力で楽しんでいます。
年齢や住んでいる場所などを言い訳にせず、やりたいと思ったら、「どうしたらできるか」を常に考え、生き生きと暮らしています。
- 興味のあるコミュニティに積極的に参加している
- 複数のコミュニティに属している
- じぶんでコミュニティを立ち上げた
例えば、子育てがひと段落してからじぶんも大学に入り直したり、80歳で職業訓練に通うひともいます。
まとめ
シュタインの特徴をみると、じぶんの人生を「主人公」として生きているのが分かります。この「主人公マインド」があるかどうかで、人生のあり方が大きく変わってくるのではないかと思います。
次回は、うけみんがシュタインとの違いを受け入れ、シュタインの行動をモデリングしながら、主体性を取り戻していった過程をお届けします。