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受け身な「うけみん」とは?主体的な人生を切り拓くために、受け身なわたしが取り入れたこと【3】受け身から主体的な行動へ

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これまで2回にわたり、受け身と主体性について、具体例を通して、その違いを比較検討してきました。

今回は、うけみんがシュタインとの違いを受け入れ、シュタインの行動をモデリングしながら、主体性を取り戻していった過程をお届けします。

なんでも受け身なひとを、うけみんと呼んでいます。
それに対して、主体的に生きる人をシュタインと呼んでいます。

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目次

受け身自体が悪いのではない。自覚がないのが問題だと気づいた

すべてにおいて自己肯定感が低い「うけみん」。その理由は2つあり、評価基準が他者に依存しているからと、それを自覚のないまま続けているからだと気づきました。

評価基準が他者に依存している状態とは

他者依存の怖い点は、誰かの基準に合わせて努力しても、また別の誰かの基準に照らし合わされたときに、否定されてしまう可能性があること。

例えば、わたしは転職が9回と多いのですが、そのうち2回は知り合いの紹介でした。「わたしを買ってくれてるから紹介してもらえたのだ」というのがうれしくて、なんの迷いもなく転職を決めてしまいました。

しかし、転職してから話が違うことがあり、部長に確認したところ、紹介してくれた人の基準と部長の基準が異なることに愕然とした覚えがあります。

これは、じぶんがどうしたいという基準がなく、他者に評価基準を委ねてしまった結果の失敗だったと、今ならわかります。しかし、当時はそれに気づけなかったため、次も同じような転職を繰り返してしまったのでした。

いくら努力しても、評価基準がコロコロ変わるのでは、達成感を得られないどころか、傷つく恐れがあります。

自覚することが重要

必要なのは、まずはその落とし穴に気づくこと。紹介した人のせい、職場環境のせいにするのではなく、最終的にはじぶんで選んだのだと自覚することが大切です。

そして評価基準の他者依存を自覚のないまま続けていると、じぶんがじぶんを否定することにつながり、自信がなくなる落とし穴にはまってしまいます。被害妄想や無力感を引き起こすなどひどくなる前に、このままではいけないと気づくことが必要です。

紹介された転職が失敗したと気づいたとき、紹介者の共通の友人に愚痴を言おうとしたときのこと。「人のせいにしないで」と諌められたのです。

その一言で、ハッと我にかえりました。どんなに人の勧めであっても、その人の言うことを信じようと最終決断をしたのはじぶん。じぶんで下した決断はじぶんで責任をとる必要があるのです。

それからは、最終決断をするのも責任を取るのもじぶん。じぶんの判断基準でものごとを定義し、行動できるようになりました。

主体的に動けるようになったことで起こった変化

じぶんで生き方を選ぶ主体性を持ってから、わたしの行動にどのような変化が起こったのかをみていきます。

ファッションを楽しむようになった

外見を磨くことは相手のためでもあり、じぶんのためにもなります。初対面の相手に好印象を与えたり、じぶん自身の気持ちを上げたりする効果もあるからです。

わたしのファッションは、以前はユニクロ・無印オンリーの無難だけど個性のないものでした。Zoomの画面に映るじぶんが、どうしてもおじさんにしか見えなかった。知り合いのスタイリストさんが見るにみかねて、「モニターでいいからトータルコーディネートさせて」という申し出をしてきたくらいです。

半年間彼女からみっちり学んだおかげで、パーソナルカラーやじぶんに合うファッションを知ることができました。また、ファッションと心理学の組み合わせでは、じぶんがどうありたいかによって、どう見せたいかも変わってくると知り、ファッションの奥深さに魅了されています。

オンラインで見立てていただいたネックレス(AILA)

「外見は一番外側の中身」。相手に信頼してもらうために、よりよい時間を安心して過ごしていただくためにも、これからもファッションを楽しんでいきたいと思っています。

行きたいところに行き、会いたい人に会いに行くようになった

じぶんがいる場所、じぶんが付き合いたい人を決めているのは、最終的にはじぶんです。逃げることもできるのに、そこにとどまることを選んでいるのはじぶんなんだというのは、合計9回の転職から学んだ一つです。そう自覚してからは、気持ちが楽になっています。

具体的には、こんな変化がありました。

近所づきあい

子どもの学友のご家族だから、仕事上の先輩だからという理由だけで必要以上に関わると、人間関係が複雑化するからやめることにしました。時間も気力も体力も有限であることを肝に銘じています。

お医者さん選び

以前、発熱をおしてやっとの思いで病院に行ったのに、「家で寝ていたほうがよい」などと、こちらの顔も見ずに心ない言葉を発する医師がいました。以来、小児科医、歯医者さんを探す際は、からだごとこちらを向いて傾聴してくれるお医者さんを重視しています。

交友関係

かつては遠方で会合があっても、時間と交通費がかかるのを理由にあきらめていました。子どもを放って出かける母親は失格だという固定観念からです。

けれど、母親がやりたいことを我慢している姿を子どもに見せるよりも、会いたい人に会って楽しそうに帰ってくる姿を見せるほうが、教育上もよいと今では思っています。また、留守にする間、子どもの成長を信じる力にもつながり一石二鳥です。

京都にてライター塾オフ会に参加(2022年5月)photo by Kaho Moriki
東京にてライター塾オフ会に参加(2023年5月)photo by Kaho Moriki

客観視できるようになった

主体的な人は、振り返りをしています。お世話になっているコミュニティでは、YWT会という振り返りのシェア会を定期的に設けています。

YWT(やったこと・わかったこと・次にやること)とは、日本能率協会コンサルティング(JMAC)が開発した振り返り・リフレクション(内省)の考え方・実践手法。

PDCAだと、 Plan(計画)ができないと何も始まりません。子どもが小さいと、いくら事前に計画を立てても、変更を余儀なくされることが多く、子育て中の身には合いませんでした。一方のYWTでは、じぶんがやったことに対して振り返るので、人を選ばないところが好きです。

過去のわたしは、よく一人反省会をしては自分責めに陥って暗くなっていましたが、主体性を持てたからこそ、YWTの良さにも気づき、客観視ができるようになりました。

他者との境界線を区別するようになった

人より繊細で環境の影響を受けやすいHSP(Highly Sensitive Person)は、他者との境界線があいまいになりがちです。心理講座では、他者との間に境界線を引く必要があることを学びました。

思えば、「話を聞いて」と一方的に感情の吐口にされることは、ゴミ箱のような扱いを受けていたに等しいのです。

そのようにこちらの人格を尊重してくれずに境界線を越えてくる人を、「そういうものか」と受け入れてしまっていました。結果流されることになったり、情報や状況に踊らされたり、じぶんの感情の渦に飲み込まれてしまうことが多かったのだと思います。

じぶんの人生はじぶんが主人公であるはずです。なのに、数年前までを振り返ると、その自覚がなかったばかりに、他の登場人物に乗っ取られんばかりの勢いだったと思います。

悪役や脇役、果てはエキストラにまで気を遣い、振り回された果ての消耗がいかに多かったことか。よい人にもたくさん出会いましたが、母親や就業先の人間関係には、もう振り回されっぱなしでした。

それらの経験は、じぶんにとって心地よいコミュニケーションのあり方について考えるきっかけになりました。

スキルとして上手いコミュニケーションではなく、じぶんの感情を大切にする旨いコミュニケーションが必要だと気づくことができました。現在も日々研鑽中です。

まとめ

これまで計3回にわたって、主体的な人生を切り拓くために、受け身なわたしが取り入れたことをご紹介してきました。

受け身な「うけみん」は、自己肯定感の低さや他者に依存していることが特徴です。受け身であることに気づくことで、主体的な人生へ一歩を踏み出せたのです。主体的な行動を取るためには自覚が必要でした。

評価基準が他者に依存していると努力は報われないと気づけたら、自分自身で人生を選択し、行動を変える覚悟を持てました。

主体的な人生を切り拓くために、自分を尊重し、楽しむ姿勢を大切にして生きていきたいと思います。

わたしの体験談が「生きづらさ」を感じている方の参考になれば幸いです。

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さつき うみ
国家資格キャリアコンサルタント
じぶんの経験を元に、
子育てのこと、仕事のことなどを書いていきます。
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