これまでじぶんの特性を表す言葉として、人見知り、HSP(Highly Sensitive Person)、控えめさんなどの表現を用いてきました。
わたしがそれらを表現するときに、根底にあるのは何なのかと考えたときに、共通しているのは環境の影響を受けやすい点。
じぶんでコントロールしがたいという思いが「生きづらさ」につながっているのではないか。そして、コントロールしがたい状況を受け入れている時点で、「受け身」の傾向が強いのではないかと思い至りました。
まずわたし自身の例から「受け身」の特徴を4つ挙げ、生きづらさにつながるものを解明していきたいと思います。実態がわかれば、対処法が見えてくると思うからです。
話をわかりやすくするために、なんでも受け身なひとを、受け身の民(たみ)、略して、受け民(以下、うけみん)と呼ぶことにします。
それに対して、主体的に生きる人はシュタインと呼びます。
ウケミンはネット用語として存在するようですが、自分なりの定義をしてみたいと思います。
【うけみんの特徴①】じぶんの時間が持てない
子どもがイヤイヤ期に入ってから、育児がしんどく感じることがある。子どもの寝顔が一番かわいいと思う。
仕事が終わったら、帰りを待つ子どもの顔が浮かび、保育園のお迎えに飛んで帰る日々。家と職場を往復するだけの毎日になりがち。
子どものことが最優先なので、趣味はおろか、じぶんだけの時間を持てていない。
どこにもじぶんらしくいられる居場所がない。
このままで人生終わっていいのか、とふと考えることがある。
【うけみんの特徴②】子育てにかまけてファッションや美容に無頓着
子育てを口実に、おしゃれや肌・髪のお手入れをサボっている。じぶんに時間をかけるという概念がない。服の購入は、時間の節約のため通販でポチる。失敗を避けるため、ユニクロと無印のモノトーンが多い。
お肌のお手入れは、時短重視でオールインワンのジェルを愛用。時短とコスパを追求するあまり、千円カットにも行ったことがある。コスパ重視の強者。
【うけみんの特徴③】じぶんが我慢すればすべてうまくいく。自己犠牲の精神
子どもがハイハイを始めて目が離せなくなってから、あらゆることを我慢する癖が染みついているようだ。子どもは成長しているのに、我慢癖がアップデートされていないことに気づいていない。
誰かが言っていた「親にとって子どもはいつまでも子ども。子育てに終わりはない」という言葉を鵜呑みにしている。
子どもの病気はすぐに病院に連れて行くのに、じぶんはこじらせるまで放っておく。歯医者で副鼻腔炎を指摘されたことも。
じぶんが我慢すれば、気持ちに蓋をして見て見ぬふりをすれば、すべてが穏便に済むとじぶんに言い聞かせている。
【うけみんの特徴④】相手にも求めてしまう
じぶんが我慢しているのだから、相手も我慢して当然。じぶんがこれだけがんばっているのだから、あなたもがんばって当然。
気づかぬうちに、こんな凝り固まった思考回路で沸々と怒りを育てている。結果、じぶんを苦しめることにつながっていた。
思い通りにならない相手に対して思うのは、相手もじぶんと同じ努力をすべきだということ。
じぶんの本心からではなく、じぶんに言い聞かせて強制していることは、相手にも暗に求めてしまう。そうしてくれない相手には、大切にされない悲しみが転じて、怒りすら覚える。
相手にも同じ犠牲を求める気持ちが、心の底に静かにたまっていく。
まとめ
うけみんシリーズ第1回目の今回は、うけみんの特徴と具体例を挙げることで、生きづらさの正体に迫ってみました。
こうしてみてくると、受け身自体が悪いのではなく、
- 自覚がない
- 状況に流されている
- じぶんを後回しにする
などの傾向が課題なのかなと感じました。
次回は、うけみんと対照的なシュタインの特徴と具体例をみることで、対処法に近づいていきます。お楽しみに。