遠距離恋愛の末、2年前に結婚した小春(KOHARU)さん。結婚を期に退職し、フリーランスのWebライターとして働くことを選んだ。新しい土地での慣れない生活に直面した小春さんが、どのようにして『Webライター』という職業に出会ったのか。
ライターを志したきっかけや今後の目標について伺いました。
小春さんのプロフィール
好きなことは読書、映画鑑賞、文房具、手帳、表現することそのもの。 小説を書くこと、エッセイ本を出すこと、雑誌に載ることを野望としている。元開発職で工学修士をもっているらしい。
noteより
【この記事は文末にPRを含みます】
紆余曲折を経て、『Webライター』と出会う
小春さんとWebライターとの出会いには、2つのきっかけがあった。
予期せぬ転機の到来
旧帝大の理系大学院を卒業後、BtoBの会社へ入社した小春さんは、入社後しばらくして、うつ病により休職。
定年まで安心して働き続けるためにと、考え抜いた末に自宅から通える職場を選んだはずが、予期せぬ転機に苦しんだ。
さらに、結婚に際しても、「プロポーズを受け、急に不安が沸き上がるのを感じた」という言葉に集約されるように、結婚というライフイベントを手放しでは喜べない事情が。うつを抱える小春さんが他県へ引っ越すには、乗り越えなければならないハードルがいくつもあったからだ。
それでも、「漠然とした不安に立ち向かうため、どんな不安があるのか分解した」と論理的思考力を発揮した小春さん。結婚しても「実家にまあまあの頻度で帰る」という選択をしたことで、不安の半分を解消できることが分かったと話す。
仕事を諦めたくなかった小春さんは、引っ越しても辞めなくていい方法を考え、何度も上司に掛け合った。そうしたエピソードからも、仕事に対する真摯な姿勢が伝わってくる。しかし、フルリモートが叶わないと知り、退職を余儀なくされた。
新しい土地での慣れない生活。無理なく結婚生活に慣れながらできる仕事として、物理的な面を重視して在宅の仕事を探していたとき、Webライターとの出会いがあった。「何かを諦めたり、割り切らなければいけないのか」と思い始めた矢先、友人・知人から続けて『Webライター』という仕事の存在を聞く。
「同じタイミングで、別のところからWebライターという職業についての情報がやって来たんです。“書くのが苦痛じゃないなら、『Webライター』という完全在宅がOKな仕事があるらしいよ”と友達が教えてくれて。え、何それ?って検索したのが最初の出会いでした」
その後、当時通っていたブライダルエステのエステティシャンのお姉さんとの会話で、「仕事がなくて……。友達から『Webライター』っていう仕事を聞いて……」と話したところ、「あ、私の友達も『Webライター』やってますよ〜。こないだは蜂について記事を書いたって言ってました!」
それを聞いた瞬間、偶然ではない、何かひらめきのようなものを感じたのです。ぼんやりとじぶんの中に存在していた考え同士がフッと重なって、焦点が合う感覚でした」
挫折経験から得た、発信者への興味
うつで休職している間の自宅療養では、持て余した時間でInstagramやyoutubeなどをよく見るようになったという小春さん。「個人で発信活動をしている人たちに、興味と憧れが湧いた」という。
「じぶんと同じしんどい状況を漫画にしている方がいて。その漫画を読むことで、じぶんだけではないと救われたり、捉え方が変わって気持ちが軽くなったりしました」
さらに、Z世代の前の世代として、SNSが身近にあったことも影響していそうだ。
「専業主婦で時間を持て余し気味だったのもあり、noteでの発信を始めてみたんです。話題は遠距離恋愛からの結婚の話などを書きました」
また、「じぶんと似たような遠距離恋愛の悩みや家庭環境をもつ同世代とSNSでつながった」経験を、「気持ちを言語化することで得られた成功体験」だと話す小春さん。
同じ悩みがあることも、発信しないとわからなかったこと。誰かに知ってほしい、わかり合いたい。そういう気持ちが根っこにあって、発信したことでお互いを認知し合い、つながることができたのだろう。
Webライターという目標に向けての取り組み
Webライターという目標に対して、小春さんが今取り組んでいることを聞いた。
人がやらないこと、今できることをやる
Webライターという職業を知ってからの小春さんの行動は早かった。「Webライティングの本をいくつか読み、クラウドソーシングの仕事に応募していきました」そこで初めてライターの仕事をするようになる。そのときの仕事がご縁で、ディレクション業務にも声がかかった。
「その職場は副業の人が多い環境なので、じぶんができることならとお受けすることを決めました。お世話になった方に報いたい、ご恩返しの気持ちが大きいです。じぶんに今できることをしようと日々取り組んでいます」という謙虚な姿勢が伺える。
ディレクション業務は、ライター仕事の上流工程を理解する上でも役立つであろう。
じぶんにとって大切だと思う人に会える機会は逃さない
「小学校のときに父の仕事の都合で転校を2回しました。転校友達0からのスタートで、ハブられる恐怖の中、トライアンドエラーを繰り返しながらも、じぶんを受け入れてくれそうな人を探すようになった」という小春さん。
それ以来「距離を詰める前にしっかり人間観察することが、人間関係を構築する際のセオリーになっていきました。失敗しても許してくれそうな人にすり寄るというのがコツ」といたずらっぽく笑う。
転校後の人間関係構築の難しさを経験してからは慎重になり、石橋を叩いて渡るようになったという。それでもどうしても人とつながりたいときの、秘策を教えてくれた。
「ここぞというときに、じぶんには“あとさきスイッチ”があって、それをオフにできることを知ったんです。それからは、じぶんにとって大切だと思う人に出会える機会を逃さないように、意識して行動しています」
“あとさきスイッチ”とは、後先のことを考えすぎると動けなくなることから、小春さんが考えた概念。後先のことを考えすぎて動けない状態を“あとさきスイッチ”オンと定義し、肝心なときには“あとさきスイッチ”をオフにして、行動力を高めるのが狙い。主に人脈形成が目的の際に発動する。
すると、ライターの仕事がご縁でディレクション業務を任されたり、すごく良い先生が今モニター価格で生徒を募集してるらしいと教えてもらえたり。今の貴重な人脈形成につながっているのだそうだ。
「つい先日も、コミュニティのゆるいつながりを生かして、Webライティング講座内でインタビュー企画を提案。好評を得ました」
人とのつながりを大切にしてきたのは、昔話からも伺える。歴代の担任の先生たちからもらったサインは、今も宝箱に眠っている。
「ひとりの人として向き合ってもらえた経験として、ここにいてよかったんだという自己肯定感を育んでくれた証」として、大切に保管されていた。
問題意識をじぶんごとにする力を生かして
今後の目標について伺うと、「言葉を使って発信することで、人の心を動かしたり、『立派なこと』をしたい」と頼もしい返答があった。
その背景には、幼少期からNHKのハートネットTV等、ドキュメンタリーがついてる教育熱心な家庭に育った源流がある。
現在も保護犬を引き取り、里親になっているなど、今できることから取り組んでおり、社会課題への問題意識をじぶんごと化する姿勢は見習いたいものだ。
「『遠いところ』という映画を見て、じぶんは敷かれたレールの上をただ歩いてきただけだと思っていたけど、人によっていろんなレールがあることを知った。じぶんができることは何かを考えているところです」
まとめ
小春さんにお話を伺って、Webライターに興味を持った瞬間は一瞬でも、その背景にはひとつの出来事だけではなくて、様々な経験が作用しているように感じた。
いろいろ考えた上で就職したけどうつ病になり、「理系会社員時代を挫折の経験にしたくない」という葛藤を抱える小春さん。
一見マイナスに見える経験でも、その経験があったからこそ新しい扉がみえてくることもあること。そして、それを勇敢に開けていこうとしている小春さんから、とても多くの勇気をいただいた。
葛藤さえもバネにして、無駄な経験なんてひとつもないと思える活躍をしてくれそうだ。
取材・文:さつき うみ
※本記事は、なつみと式Webライティング講座の企画の一環として、「受講生同士でインタビューをし合い、経験値を高めよう」という趣旨のもとに書きました。
このように、なつみと式Webライティング講座では、マンツーマン講座以外にも、楽しく経験値をアップできる企画が豊富にあります。交流会で受講仲間とのつながりを楽しむこともできます。
さらに、現在お得なキャンペーンを実施されているようなので、Webライティング講座の情報を必要な方はご覧になってみてください。
【PR】
なつみと先生は、受講生向けの紹介特典を用意してくださっています。
申込みフォームの紹介者欄に「さつき うみ」と書いていただくと、Amazonギフトカードが5,000円もらえるそうです。ぜひチェックしてみてください。
お申込みページ