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文学フリマ東京36にひかえめさんが出店した話

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ひかえめさんがじぶんらしく生きていけるように、「こころの天気図は じぶんが決める」というタイトルのZINEを書きました(写真左端)。

本を出すのは昔からの夢でした。わたし自身、目立つのが苦手な「ひかえめさん」です。試行錯誤の末、じぶんらしく生きていけるようになった過程を残しておきたい、と思ったのがきっかけです。

とはいえ、自称ひかえめさんのわたしが、じぶんの考えを形にして、文学フリマという場で発表することに抵抗がないわけがなく。出店までこぎつけたことに、じぶんが一番驚いています。

そこまでたどり着けたのは、気力でも体力でもなく、すべて仲間の存在と環境設定のおかげだったと思います。

出店してみたいけど自信がないというひかえめさんに向けて、出店までと当日のようすを記録しました。何かのお役に立てれば幸いです。

目次

文学フリマとは?

作り手が「自らが《文学》と信じるもの」を自らの手で販売する、文学作品展示即売会です。ジャンルは小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざま。プロ・アマチュアも問わず、年代は10代〜90代まで。

要は何でもありのようです。野菜を置いているブースや、全身金銀に身を固めた芸人のような人までいました。

現在、九州〜北海道までの全国7箇所で、年合計8回開催しています。今回は、出店者・一般来場者あわせ約11,279人(出店者: 2,826人・一般来場者: 8,453人)の方が来場し、初めての1万人越え達成

ブースを申し込み、後戻りできない環境設定

江角悠子さん主宰「京都くらしの編集室」オンラインサロンでZINEを作りたい人が集まって、部活としてZINE部が立ち上がりました。

皆で2ブース出店しようという話が持ち上がりましたが、東京は相当な出店数が見込まれるので、抽選になる可能性がありました。

そこでわたしがとった行動は、当選の確率を上げるために、ブースを申し込む役に立候補すること。これで後戻りする余地を断ちました。気持ちが後ずさり気味の人は、何か役割を買って出るといいと思います。

結果として、すべての申し込み者に対してすべて1ブースが割り振られたので、責務を果たせました。これで私の仕事は半分終わった気分に(笑)。

オンラインサロンの仲間と会えるのを励みに

ZINEを作る過程では、出店者同士のやりとりがとても励みになりました。少し先ゆくメンバーからの貴重な情報を頼りに、焦りながらも何度も救われたのを覚えています。

私事ですが、年明けにライターの仕事が2箇所決まり、環境の大きな変化についていくだけで必死だったわたし。それを言い訳に何も進んでいない自分は、いつもお尻を叩かれている気分でした。

自分はここにいていいのかな?と何度もくじけそうになりましたが、ブースを申し込んだ手前もあります。最悪の場合ZINEが仕上がらなくても行く必要がありました。

がんばったみんなを労い、応援するだけでも行く価値がある、などときれいごとを並べながら、ただみんなに会いたかっただけかもしれません。

動機は何でもいい。やり切ったじぶんに拍手!

最後はゴミをつくる勇気

ZINEをつくるのは初めての試みで、何度書き直しても、満足いかない。言いたいことがうまく伝わらない。自分が思うほど、伝えたいことなんて本当はないのではないか。このクオリティで出展したら、周りの人に申し訳が立たないのではないか。そんな考えが頭を支配して、何度も逃げ出したくなりました。

けれどその度に、京都ライター塾で習った「ゴミをつくる勇気」を思い出し、何とか踏みとどまったのです。

ゴミをつくる勇気については、江角さんの新作「文章を書いて、生きていきたい」にも書いてあります。


“最初から偉大だったものはない。どんな偉大な業績も、最初はゴミみたいなものだった。不完全さを受け入れ、ゴミをつくる勇気を持てば、私たちは始めることができる。そして一度始めれば、だんだんマシなものができてくる。”
エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」より

最後は時間も迫ってきたので、リミット効果を発動して仕上げました。ゴミがいつかマシなものになるようにと願いを込めながら、出発前夜に印刷して、ホチキス止めをしました。

できあがってみると、8ページのなかに、シンプルながらエッセンスを詰め込めたのではないかと思います。

会場で無償配布される布袋の底が抜けるんじゃないかと思うほど、来場者はたくさん購入していたので、薄いなりの利点もあるかと自らを慰めました。ただその薄さに引け目を感じていたのも事実。何人か手にとってめくってくれたときは、天にも昇る心地になりました!

当日はサロンメンバーが応援に来ていただき、11冊も購入していただけました。皆さまのご慈悲に、心から感謝の気持ちを申し上げます。

また、本としてのクオリティは棚上げですが、最後まで形にしたという点では、自分をほめてあげたいと思います。江角さんからも励みになるコメントをいただきました。

私はうみさんのやり切ったところ、本当に尊敬しているので、そこはぜひ自信に繋げてほしいなと思います〜!

文学フリマの前日には、京都ライター塾オフ会、プロフィール写真撮影会、撮影講座と盛りだくさんの週末だったので、別途記したいと思います。

さつき うみ
国家資格キャリアコンサルタント
じぶんの経験を元に、
子育てのこと、仕事のことなどを書いていきます。
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