クリフトンストレングスを受けると、じぶんの考え方や感じ方、行動パターンを理解することができます。
「クリフトンストレングス(旧 ストレングス・ファインダー)」とは、アメリカのGALLUP社が開発したオンライン「才能診断ツール」です。
Web上で177問の質問に答えることで、自分の才能(強みの元)を発見できるというものです。
じぶんを理解したおかげで、コミュ障だったわたしが、相手とスムーズなコミュニケーションをはかることができるようになりました(じぶん比)。
このページでは、じぶんを理解することで、他者理解にもつながったお話を4つお伝えします。
そのままのじぶんでいいと思えるようになった
人見知りでコミュ障のわたしは、リーダーシップを発揮する場面は即リスクとみなし、徹底的に避けて生きてきました。人を引っ張っていく統率力がないことは自覚していたからです。
しかし、人生折り返し地点を過ぎると年の功を期待され、逃げ回ってばかりもいられません。そういうときは、先に二番手を引き受けることにしました。影の参謀としてトップを引き立て、盛り立てるのです。
そうすると、じぶんの強みを生かしたまま、組織を率いる場面にも貢献できることがわかってきました。スタンスは崩さないことが鍵です。
じぶんなりのあり方さえ定義してしまえば、こっちのもの。じぶんを否定することなく、そのままのじぶんで役に立つ方法を考えるようになります。
考え方のクセを知り、違う価値観を受け入れられるようになった
今でこそ、じぶんの考え方のクセを客観的にみることができるようになりましたが、以前は、「どうしてこんなに息子には話が通じないのだろう?」と真剣に悩んでいました。
ふと、じぶんが何かを熱く語っているなと気づいたら、相手が聞いていない証拠。そんなときは一歩引いて、どの資質でじぶんが話しているのかを客観的にみることができるようになりました。
例えば、ご飯をだらだら食べている息子に、
「片付かないから、さっさと食べて」
と何度言っても、彼には何のメリットもないので、話を聞いてくれません。息子はただ終わらせることには何の興味もないからです。
気を取り直して、息子の予定を聞いた上で、
「早く食べ終わったら時間ができるから、たくさん◯◯ができるね!」
と伝えると、行動が早くなりました。息子にとってメリットのある目標が見えたからでしょう。
このように、じぶんの価値観で話しても話が通じないと思ったときこそ歩み寄るチャンスです。
相手の価値観を探って、相手の言葉で話すようにします。すると、相手も理解してもらえたと感じ、コミュニケーションがスムーズになります。
弱みを克服する必要がないと知った
キャリアカウンセリングでクライエントの話を聞いていても、前へ進むときとそうでないときがありました。じぶんの力不足か、はたまたクライエントとの相性かな、ぐらいに思っていました。
だって、にんげんだもの。
しかし、クリフトンストレングスの結果から、一見それを裏づけるような結果が出てドキッとしました。
「ポジティブ」が34資質中、32位と低く出たのです(惜しくもブービーならず)。
けれど、弱みとして出る資質は、じぶんに合ってないから成功体験に結びつかなかっただけで、それ自体はいいも悪いもないのです。
さらにポジティブが弱いということが、そのままネガティブというわけでもないことが分かり、安心しました。エネルギーやモチベーションをもたらす資質は、他にもあるので、それらを活用すればいいのです。
この考え方を知る前の完璧主義のわたしだったら、躍起になって自己否定し、「どうせ隠キャだし……」とお布団に潜るか、なんとかポジティブになろうと関係書籍を漁っていたかもしれません。
弱点を克服するよりも、持っている強みに投資したほうが、数倍もパフォーマンスが上がるという研究結果もあるようなので、老い先短い身としては、強みへの投資一択ですよね。
強みに目がいくようになった
強みに投資したほうが効率がいいと知ってからは、学校教育時代に叩き込まれた弱点克服という価値観を手放すことができたように思います。
無理にポジティブになろうとする必要はなく、じぶんに合ったやり方があるのだということ。キャリアカウンセリングをするときには、まずは相手の不安な気持ちにとことん寄り添ってみることにしました。
暗い気持ちのときに、ハッピーな映画を観る気分にはならないように、まずは気持ちを吐き出せる環境が必要だと思ったからです。
十分吐き出してもらった後は、クライエントのいいところを見つける才能を活用。本人はできていないと思っていても、必ずその裏にできていることがあったりします。
そもそも、できるできないというのもひとつの価値観に過ぎません。それ以前に、存在そのものが素晴らしいということをお伝えしたいです。
本来持っているものに焦点をあてることで、自信を取り戻していただけました。
まとめ
じぶんの特徴を理解し、受け入れたことで、生きやすくなりました。
クリフトンストレングスの良さは、じぶんの強みと弱みを表で一覧できること(著作権の関係で掲載できないのが残念ですが、無料相談のときにチラッとお見せすることはできます)。じぶんに弱い部分があるのだから、他者にも弱みがあって当然と受け止められます。
誰でも弱い部分があるなら、お互いに補い合っていけばいいじゃないか、と考えることができるようになりました。
弱みを責めるのではなく、相互補完の考え方ができれば、争いが減る世の中になるのではないかと期待します(壮大)。
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